私たち小野工業所は、2019年で創業130年を迎えます。
歴史や伝統に裏付けられた技術や経験を誇りに、 時代の変化に挑みつづける先進性をもって常に進化し続けてきました。 これからも私たちは次の100年に向けて、 持続可能な社会の建設を目指して歩み続けます。
明治10年代半ばに内務省鉄道局の事業であった東北本線の鉄道工事に従事したことをきっかけに、私たち小野工業所の歴史は始まります。
施工技術の研鑽に努め、良質な仕事をもって地域社会の進展に寄与するため、私たちは技術の向上や人材育成に日々励み、社会資本の建設・維持・修繕を通して地域の発展の土台を支え続けてきました。
私たちが手がけてきた社会資本は、いくつもの時代を越えて、今も現役として活躍しています。
社会と人を支えていく企業であり続けるために全力を尽くす。それが創業から変わらぬ想いです。
2011年3月11日14時46分18秒、東日本大震災――。
私たちの地元・福島を含め、数えきれないほどの大切な生命が奪われた惨劇は、自然の脅威と人間の無力さを世界に見せつけました。
私たちも地域の復興に微力ながら尽力させていただくなかで、日本中から届けられる温かいご支援やご声援に大変勇気づけられました。
そして、地域で暮らす人々の命を守るライフラインを支える私たちの仕事が、どれほど大きな責任を担っているのかを再認識する機会となりました。
今、国内では高度経済成長期に整備された社会資本の老朽化対策が喫緊の課題になっています。
次は、私たちが日本中に恩返しをする番です。
社員一人ひとりが高い目標を掲げ、常に創意工夫を凝らすプロとして本質を極め、日本のライフラインを守り抜いていきます。
少子高齢化による人口減少というかつて経験したことがない時代に突入するなかで、先人たちが築いてきた社会資本を支えるために将来の若き担い手たちを育て、失われゆく技術を次世代へ継承していくことも建設業界全体の深刻な課題になっています。
特に地方ではその影響が大きくなることが予測され「地域とともに成長する企業」を目指す私たちにとっては見過ごすことができない重要な問題です。
そこで私たちは、未来の建設業界を見据えた人材育成や事業戦略を横断的に実施し、社会に対する安定的な供給力を確保していくために周辺業界までをも含めたM&A戦略を積極的に推し進めながら、グループ全体の社員たちが長期的に安心して働くことができる環境づくりに力を入れています。
建設業という仕事の人材不足を解消することは、子供達の希望を未来へつなぐことになる。それこそが、私たちが未来のために今できることなのです。